ひとり暮らしの部屋で、
”20代の奥さんと私の子供3ー4人の大家族がつくりたい”
そう思い描くようになりました。
そのために、20代の女性と結婚する!
インターネットで見つけた国際結婚を支援するという2社に電話し、現地でのお見合いをセッティングしてもらいました。
12月27日にフィリピンに行き、2社のセッティングしてくれたお見合いで7人のフィリピン女性とお見合いしました。
結果、ひとりの20歳の女性にとても惹かれました。
12月31日、帰りの機内で、業者からもらった料金表を見ながら
日本に帰ったら早速、交際サポート料50万円を払おうと決意していました。
日本に着き、50万円を業者指定の口座に振り込むと、すぐに業者からメールでその女性のFacebookのアドレスが送られてきました。
その女性に簡単なメッセージを送ると、すぐに返事が返ってきます。
帰ってきたメッセージを必死で翻訳します。
会っていた時は、ほとんど会話はできませんでしたが、メッセージのやり取りでお互いの事がだんだん分かってきます。
毎日何時間もメッセージのやり取りをするうちに、また、彼女に会いたくなってきました。
飛行機代で往復3万円。
ホテルの宿泊代を含めても4万円もあれば足ります。
これくらいなら何とかなる。
そう思った私は、また彼女に会いに行きたいと業者にメールします。
すると、しばらくは予約が入っているので、3ヶ月後ならOKとの返事。
でも、そんなに待てません。
翌月、私は彼女と会う約束をして、飛行機とホテルの予約をします。
ところが、のちにその行為が業者の逆鱗に触れます。
翌年1月の下旬、週末の3連休を利用して彼女に会うことにしました。
フィリピンの彼女の実家に行き両親、兄弟と会いました。
家は簡単なバラックでしたが、両親も兄弟もとても感じの良い人たちです。
彼女の両親や兄弟も私の事が気に入ってくれたようです。
ふたりの結婚にも賛成してくれました。
ふたりは、現地の役所に行って婚姻の手続きをすることにしました。
ところが、それが、業者の耳に入ったようです。
しばらくすると、彼女の携帯に業者からの電話が入ります。
何を言われているのかは分かりませんでしたが、
ふたりの結婚を止めさせるための説得なのは間違いありません。
長い時間、業者と彼女は話をしています。
以前にその業者さんから渡された料金表の中に、
フィリピン人両親との調整サポート料30万円、
婚姻サポート料70万円、
結婚式調整料、
婚姻後の相談顧問料などがあったのですが、
ふたりが勝手に結婚してしまうと
そのお金をとれなくなってしまう。
当然、業者は2人の結婚を阻止しようとします。
お金を払うのは仕方ないけれど、
業者のいいなりに時間をかけている余裕がない。
そんな気持ちでした。
結局、彼女は業者の説得に負けて私との結婚をあきらめました。
すぐにでも結婚したいという、ふたりの盛り上がった気持ちも次第に冷めていきました。
その後、その業者から「彼女との交際をサポートしましょうか?」
そんな内容のメールが来ました。
でも、私はすでに彼女には新しいフィリピン人の彼氏ができていることを知っていたので、そのメールには「お気遣いありがとうございます。でも、大丈夫です」と返しました。
その後、驚いたことに彼女の24歳のお姉さんから「私はあなたが好きです」とメールが来ました。
失恋の痛手もあり、彼女のお姉さんと付き合うことにしました。
でも、それほど好きではなかった彼女のお姉さんとの交際は盛り上がりません。
そんな交際が数か月続いたころ、
コロナで海外渡航が禁止になりました。
それから2年半、コロナで国際結婚は難しくなり、
コロナ予防のためのマスクをしているため、
相手の女性はどんな顔をしているのか?
怒っているのか笑っているのかすら分かりづらく、
恋愛をするには難しい時期が続きました。
そんな時期に私の父は他界しました。